2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

真のリスク・テイカー 2

(続き)18歳のロマーナ・ヴァンエロスは離婚後、生活に困窮し、 アメリカに渡ることを決意、国境の川を泳いで渡った。 渡航の費用がないためだ。「入国後」、テキサスのクリーニング店で働き始めるのだが、 1日1ドルの収入の中で貯めた7ドルを持ってロサ…

真のリスク・テイカー 1

金融機関で職を得た者にとって、花形の部署といえば、 貸し付け担当だ。特に事業資金となると、借りる側の人物、 事業の将来性、経営の状態を見極める力が必要である。 しかし、だ。 日本の金融機関の洞察力というのは、甚だ疑問である。 というのは、土地や…

贈与税の注意点

夫が定期的に「発作」を起こす。相続のことだ。 突然、相続税の心配をしだし、あれやこれやと調べ物をはじめる。 あっちゃんは、FPでもあるが、正確に我が家の資産状況を 把握していないし、給与所得者上がりの我が家は、 ハナっから払う対象にならないと思…

借入マンガ道場

先日のお坊ちゃん育ちのIさんが性懲りもなくまたやって来た。 正確には、「偶然に」図書館で夫と出くわしたのだが。唐変木…人の良い夫は、その偶然を警戒もせずに素直に喜び、話を楽しんでいたようだ。 「…それで、お金の無心はあったの?」 『ああ、最後の…

家を継ぐということ2

(前回から続く) そして、次の子がやって来る様子のないまま、年月が経ち、夫の次の心配は、 孫娘が家を継いでくれるのか、ということになった。実は、長男ほかの男兄弟の息子たちには孫が全くいない。 嫁いだ娘たちは、順調に授かっているのに、どういう因…

家を継ぐということ1

夫は長男ではない。しかし、跡を継いだ。 それは母親が特に望んだものであったし、 長男である義兄は夫の学費のために進学を諦めた。 夫は幼いころが抜きんで学業の成績が良かったようだし、 性格が大人しく、しかも優しいということで、 母親の一番のお気に…

地方衰退の実感2

先日の息子の中学のPTA役員仲間のお話の続き。 http://d.hatena.ne.jp/freetalkdiary/20100702 時代の波とはいえ、なんと悲しい末路だろう。人生の大半をかけた商売や物件がやれ、“破産した”だの、 自宅に居ることを“占有”と書かれ、果ては、建物の内外… 水…

自己の投資熱を冷ます

『マネー革命 1・2・3巻』NHK出版は、個人が投資をはじめるにあたって読むべき本、 と言っても過言ではないと思う。 読めば市販の数多の成功指南本がどれほどの虚像に満ちているかを思う。 自己の安易な投資熱を冷ますにも役立つだろう。 歴史は繰り返す。ま…

地方衰退の実感1

私の住む地方都市、人口十数万もご多分にもれず、衰退が激しい。 「シャッター商店街」はすっかりみなれてしまったし、大型店舗の撤退も続いた。 子育てしていた時代と思い起こすと、同じ街とは思えないほどの活気のなさだ。 また、見るからに継続は時間の問題…