進学費が国内外で同じ!?

川柳仲間の孫がイタリアへの留学を果たした。
語学が堪能で外語大学に一旦入学したものの、やはり本場で学びたいとのことで一大決意した様子。

しかし…留学費用は庶民とって天文学的数字になるのでは、と文字通り老婆心が働いたが、曰く「それが日本で大学に通っていた頃と変わりない」そうだ。

理由は円高が大きい。私たちが若い頃は米1ドル=360円だった。それが変動相場制になってあさよあれよという間に下がり、1/3の120円になったと騒いでいたかと思うと今や80円前後。

ユーロ/円も100円前後なので、日本からユーロ圏へ留学するのは有利になったのだろう。

今のタイミングなら日本も海外留学も同じように選べる。
これはかなりの衝撃だ。であれば、海外の大学で学ぶことを選択する学生は増えるだろうと思った。しかし、そうでもないらしい。海外に飛び出そうという若者は減っているそうだ。

でも、この情報にはなんだか違和感がある。
スポーツでも勉学でも、ちょっと実績がある人は概ね海外を目指すではないか。
より高い可能性や環境を求めていろいろな国へ行っている若者の話を聞かない日はない。

私たちが昔、地方から都会を目指したような感覚ほどには国境の垣根は高くないと感じている。もちろん、目指す先の国勢にもよるが。